こんにちは
引き寄せ歯医者の原田です。
毎週2回は肉を食べるようにしています。
決して糖質制限しているわけではありませんが、確かに糖質を食べると眠くなりますね。
ただ、肉も量は少なめにするよう心がけております。
何事も過ぎることは良くないですね。
さて、1970年代のことですが、当時は介護保険制度はなく、介護の現場は混乱していました。
実は私の祖父は祖母よりも先に認知症になりました。
当時は「ボケた」と普通に言ってました。
その祖父を介護する祖母のほうが介護に疲れたからでしょうか、先に亡くなってしまいました。
リアルな話で申し訳ないのですが、当時介護の現場で働いていた人の中にはほとほと困っていたのか、認知症になると歯が痛くなってもきちんと治療できないし、自宅で歯を抜くなんてことは血液をサラサラにする薬を飲んでいたりするので避けたほうがよい。
従って、まだきちんと治療ができるうちにすべての歯を抜いて総入れ歯にしたほうが楽だと真顔でおっしゃる方もいました。
気持ちはわからなくもありません。
確かに急な脳血管疾患で昨日まで元気だった人が寝たきりになることだってあるわけです。
だからって60歳になったら健康な歯を全部抜いて総入れ歯にするなんてことを受け入れることはできるでしょうか?
自分が患者の立場だったら絶対にイヤですね。
統計では、歯がある人のほうが、歯がない人よりも認知症になりにくく、長生きすることがわかっています。
それから、よく噛める総入れ歯を作ることは決して簡単ではありません。
年をとるにつれて顎はやせていきますから、一度作った総入れ歯はだんだん合わなくなります。
つまり、先の認知症になる前に抜歯してしまうという手法は、むしろ認知症を発症させるリスクを上げることになりかねません。
それでは、すでに歯が抜けている高齢者にインプラントを入れるべきなのでしょうか?
これについては、議論があります。
歯がある人のほうが、歯がない人よりも認知症になりにくく、長生きすることがわかっていると記載しました。
同じように、 歯がなくなってもインプラントを入れて噛める人のほうが、歯が抜けたままの人よりも認知症になりにくく、長生きすることがわかっているのです。
だからといってインプラントした人が絶対に認知症にならないかというとそんなわけではありません。
問題は、インプラントをして自分で管理できなくなってもお手入れしやすい設計にしておくことが大事なのです。
ただ、これ以上はあまりにも専門的な話になるので、今回はこれくらいにしておきます。
年をとったから入れ歯でいいやとか、歯が抜けたままで良いという発想は一度 脇に置いていただけませんか?
インプラントという選択肢もあることを思い出していただければ幸いです。