サイナスとは上顎洞、リフトは持ちあげるという意味
上顎の奥歯が抜けている方が入れ歯を入れても中々 なじめないだけでなく、長期間入れ歯を使っていると、入れ歯のバネを引っかけている歯が 段々弱ってきて、ぐらぐらになって奥歯から順に抜け落ちてくることがしばしばあります。
こうしたことの多くはインプラントを使えば患者さんにとって福音になることが多いです。
しかしながら日本人を初めとする東洋人は上の奥歯が抜けた後、骨が少なくなってしまうケースが多いです。
以前はこうしたケースはインプラントをあきらめなければなりませんでした。
しかし今は違います。
サイナスリフトという方法で上顎洞という鼻と交通している空洞の粘膜を挙上させ、そこに人工的な骨の代わりになるものを入れ、 数ヶ月から半年待つと骨ができてきてインプラントができるようになります。
サイナスとは上顎洞のこと、リフトは持ちあげるという意味、つまり上顎洞(の粘膜)を持ち上げるのでサイナスリフトと言います。
以下に、左上の奥歯が抜けてしまった方でそのままの状態では骨の量が不足していたのでサイナスリフトの手法で骨を作り、無事インプラントを入れ、その後ずっと良好に経過している方の写真を提示します。
よく見ると人工的な骨がレントゲン上できちんと白く写っていることが確認することができます。