インプラントには、2パートインプラントと1パートインプラントの2種類があります。1パートの例としてAQB インプラントを例に説明します。
1回法(1パート)
インプラント(骨の中に埋入する歯根部分)とアバットメント(上に被せる人工の歯との連結部分)が元々一体型になっているものを使うことにより一回で手術が完了します。
1回法(2パート)
インプラントの上部分を歯肉に出した状態で埋め、数ヵ月後にアバットメントを取り付ける手術方法。手術自体は1回なので、1回法 という名称がついています。
2回法
インプラントを埋め込んだ後、歯ぐきを完全に被せて、その後 2回目の手術を行い、切開して、アバットメントを取り付け、その上に歯(冠)を被せる方法です。
現在のインプラントでは2回法が主流です。これは成功率が高いためと噛み合わせや審美面で満足が得られやすいからです。
インプラントが顎の骨にしっかりとつくまでには、個人による差や顎の状態、埋入した位置等にもよりますが、3~6か月かかります。
この期間を短くするために整形外科で使われているのと同じ原理の超音波の照射を行います。
これは、例えば、サッカー選手が足を骨折して1か月で試合に復帰してくるという昔なら考えられないことが起きているのですが、あれは折った部位に超音波を照射しているからです。
以前なら、ギブスで1か月固定し、その後にリハビリ、練習開始で多分試合に復帰するのに2か月はかかったでしょう。
インプラントの場合でも超音波照射により、人工歯根の周りに骨が早く育ってくるため成功率が高まります。