天然歯がかかる3大疾患は何かご存知ですか?
では、人工歯根はどうでしょうか?
インプラントはチタンという金属でできているので むし歯にはなりません。
しかし、周囲の粘膜が炎症を起こすことはあります。
これには粘膜に限局した炎症と骨が溶けてしまうところまで進行したものがあります。 いずれも迅速な対応が不可欠なのですが、後者の状況になってしまったら、その進行度合いによりいくつかの治療パターンがあります。
その内容はあまりに専門的すぎるのでここでは割愛します。
周囲炎の原因としては、細菌感染(口の中は悪玉菌が一杯です)、 強い力がかかりすぎた(夜間のブラキシズムが問題です)、 全身的な病気が関連したもの、及びこれらが組み合わさったものがあると言われています。
統計でわかっていることですが、いくら歯ブラシをしても(もちろん、口腔清掃は重要ですが)、バイオフィルムというちょうど自動車のカーフィルムのように菌が歯の表面にペターっとついたものは、歯磨きでは除去することはできず、定期的来院でプロフェッショナルつまり、歯科衛生士により クリーニングを受けると長期的に良好な経過をたどるとことがわかっています。
恐らくどこの医院でもインプラントする前に 定期健診は大切であると説明を受けているはずですが、残念なことに痛くなったりなど何か症状が出ないと 歯科医院に来ない方がいます。
とにかく人工歯根という異物を体の中に入れたのだという認識を しっかり持ってもらいたいです。インプラント周囲炎で厄介なのは、Peri-implant “apicali”とい病変があることです。
これは術前に陳旧性の嚢胞などが残存している場合、海綿骨にたとえ 直径5mm 程度の骨欠損があっても標準型Xrayでは写らない、
知らないでインプラントするとPeri-implant “apicali” という病変ができることもあるというものです。
従って一見簡単そうなケースでも必ず術前にCT撮影することが必要です。
そして意外なことに抜歯即時インプラントのほうが こうしたトラブルに巻き込まれにくいことがわかっています。
また、もしなってしまったら、その解決策の1つとして 人工歯根の歯根端切除術もあります。