パラファンクション、ブラキシズムによるインプラントのトラブル
インプラントをどうしたら安全で長持ちするようにできるかのSAFE セミナー2017 に参加したときの話をシェアします。
実験の結果、次のことがわかっています:
歯ぎしり、噛み締め、食いしばり、タッピングといった習癖をまとめてブラキシズムと言います。
ブラキシズムは女性でも 100~200kg の力が出ます。
体格の良い男性だと 300kg 以上になることもあります。
また、1日あたり2分から162分、寝ている時や何かに集中している時に、一般の人の 85~90 % がやっています。
インプラントの失敗率は、非ブラキサーで 4.6% なのに対し、ブラキサーで 13% にもなります。
クロスオーバー・ブラキシズムといって、下顎が信じられないような前後左右の運動をして歯が壊れていくことがあります。
なお、最終的な被せ物(最終補綴物)を入れる前の仮歯の段階でナイトガードを入れたほうがよいです。
・コミュニケーションに起因するトラブル
無理な注文を出す患者さんには、それをやることは可能だが元に戻すことはできないと言うようにしています。
最初から審美状態が損なわれていた患者さんは術後満足させることは難しいです:
ブラックトライアングルや歯肉退縮など。
審美領域のインプラント治療は、期待度のほうが高すぎることが多いです。
#ブラキシズム #インプラント #パラファンクション #歯肉退縮